TAPKOPの春夏秋冬
北海道、屈斜路。
気温は真夏は30℃を越える日もありますが、冬の最も寒い時期は-25℃と、北海道のなかでも特に寒さの厳しいエリアにTAPKOPはあります。
薪をくべて、暖炉の炎を囲み温まるのは北国の暮らしの楽しみのひとつですが、もし暖房がなければ生活は大きく変わってしまうでしょう。そんな厳しい自然環境の中、様々な生き残るための術をもってここに息づく植物や、冬を越えようと懸命に生きている動物たちの力強さには心打たれるものがあります。
ヴィラからは、30000平米の敷地とその背後にある山と広い空が見渡せ、窓辺に座っているだけでも非日常で雄大な自然の物語を感じていただけるでしょう。
TAPKOPの四季の移ろい。そのほんの一部をこちらでご紹介いたします。
春
春は雪解けと共に訪れます。
樹々の薄茶、残雪の白、そこから少し顔を出す笹のくすんだ緑。まだ色彩の少ない森に小さく黄色い福寿草が咲き始めます。
弟子屈の作家、更科源蔵の「熊牛原野」では “雪の早く消える崖ぶちや、大木の根元から福寿草の笑い声がにぎやかに聞こえてくる” と書かれています。
暖かくなると、春の味覚である山菜が採れるように。
ふきのとう、行者にんにく、こごみ、たらの芽、ワラビなど少しずつ時期をずらし、様々楽しめます。
エゾヤマザクラの開花は5月のGW終わり頃、新緑は例年5月の後半となります。
夏
強い日差しで青々と緑が輝き、湖の水温も上がる夏。
屈斜路湖畔では水遊びをする人、カヌーやSUP、カヤックなどをする人で賑わいます。
6月ごろからは釧路川源流のカヌーツアーではご希望に応じてウチダザリガニを捕まえて遊んだり、簡単な釣りを楽しむ体験も。TAPKOPはヴィラ前の広場が芝生になるためここでシャボン玉やキャッチボールをして遊ぶことができます。
朝方は霧が立ち込め、TAPKOP はちょうど雲海の中に。
夏場は津別峠や美幌峠など周辺の峠の高い場所では雲海が見られる日も多くなります。
雲海ツアーの手配も行なっていますのでお気軽にご相談ください。
一年で最も日の出の早い夏至の前は、日の出が3時40分ごろ。
日没も19時過ぎと日の出ている時間はとても長く感じられることでしょう。
秋
山々が橙色に色づく秋。
「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき」と百人一首にもありますが、エゾシカの繁殖期にもあたるこの時期。びっくりされる方が多いのが雄の大きな鳴き声。この特徴的な雄鹿の声「ラッティングコール」が山中に響きます。
夕暮れ時に外を眺めているとエゾシカの集団に出会えるかもしれません。
また周辺の木々はオレンジや黄色に色づき、色彩も豊か。
紅葉は10月半ばから見頃。11月初旬には広葉樹は落葉し、針葉樹カラマツの黄葉が楽しめます。
秋から人里に降りてくる鳥も多く、また落葉により見つけやすくなるため、このシーズンはバードウォッチャーにも嬉しい季節です。
冬
一年の中で最も厳しくも美しい風景が広がる季節。
一面が雪に覆われるのは12月後半ごろ。この頃から樹々が氷層をまとう「霧氷」や、空気中の水蒸気がキラキラと輝く「ダイヤモンドダスト」、凍った湖面に花開く氷のお花「フロストフラワー」、湖のしぶきが枝についてそのまま凍る「しぶき氷」など自然が生み出す様々な氷の芸術を楽しむことができます。
2月初旬には湖が凍っていきます。屈斜路湖は全面結氷する湖としては日本で最も大きな湖です。
お部屋では暖炉が活躍。薪をくべるのも楽しいですよ。
(暖房はエアコン、床暖房が他にあります)
いまここに在る自然に耳を傾ける時間をTAPKOPで過ごしませんか。
またTAPKOPでは、トレッキング、カヌー、SUP、ナイトウォッチングなど様々な分野でネイチャーガイドツアーの手配を承っております。
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