「自然が隣人である暮らし」とは
ザブンと大きな樽風呂に浸かると心地よい風が森から吹いてきます。
丸山に面したデッキには佐賀県で味噌樽として使われていた樽風呂を設置。
中には椅子があり、座るとちょうど森の奥まで見渡せるようになっています。ぷかぷかと浮くことができるお風呂です。
ここから見渡せる「丸山」
夏場は笹と樹々に覆われてこの場所が山であることがわかりにくいですが、少し離れて見てみると、ぽこんと盛り上がった丘のようになっています。こういった丘のことをアイヌ語で「tapkop」(タプコプと発音)と呼ばれることから施設名になっています。
丸山 標高229m 比高100mほど。
「丸山」は又の名を「クッチャロシぺ」クッチャロ=のど元、ここでは湖の「流れ出る口」、ウシ=在る、ぺ=ものと呼ばれていたそう。
その意味が表しているようにこの場所がまさに屈斜路湖の水が流れ出る場所に在るというのがわかります。
ロゴデザインでは、Aが丸山を、Oが屈斜路湖を表しています。
Oに切れ目があるのは、釧路川へ続いていることを表現。英字の隣に自然を表すシンボルがあることで、⦅自然の隣人⦆を具象化したデザインになっています。
当館のある北海道弟子屈町は町の65%が阿寒摩周国立公園に属しており、当館も国立公園内にあります。
国内最大のカルデラ湖である屈斜路湖、世界有数の透明度を誇る摩周湖、硫黄山(アトサヌプリ)をはじめとした溶岩ドーム群といった、火山活動によって生み出された特異な自然景観をもつ地域です。
周囲を囲むようにある山々、静まり返ったような凪をみせる湖、草原を飛び跳ねるように走る雌鹿の群れ、恐ろしささえ感じる新月の闇。
「自然が隣人である暮らし」は樹々、動物、天候、様々な自然が生み出す物語を観察することから始まります。
発見に満ちた本当の豊かさがここにはあります。
どうぞTAPKOPで「自然が隣人である暮らし」を体感してください。
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